老犬の呼吸が早いのは病気?原因と対処法、病院へ行くべきサインを解説
Table of Contents
- まずは落ち着いて確認!老犬の「正常な呼吸」と見分け方
- 安静時の正常な呼吸数とは?【測り方の解説付き】
- 老犬特有の呼吸の変化と注意点
- こんな呼吸は要注意!危険なサインを見逃さないためのチェックリスト
- 舌や歯茎の色(チアノーゼ)
- 呼吸の音(ゼーゼー、ガーガーなど)
- 呼吸するときの姿勢(座ったまま、首を伸ばすなど)
- 咳やその他の症状(ぐったりしている、食欲がないなど)
- 老犬の呼吸が早くなる【病気以外】の主な原因
- 暑さによる体温調節(パンティング)
- 不安や恐怖、ストレス
- 体のどこかの痛み
- 加齢による心肺機能の低下
- 呼吸が早いときに考えられる【危険な病気】
- 心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全症、肺水腫など)
- 呼吸器の病気(気管虚脱、肺炎、気管支炎など)
- その他の病気(貧血、腫瘍、ホルモンの病気など)
- 【犬種別】特に注意したい呼吸器の病気
- 愛犬の呼吸が早いと感じたら?飼い主ができる対処法
- まずは動画を撮影し、呼吸数を記録する
- 自宅でできる応急処置と環境の整え方
- すぐに動物病院へ!緊急性の高い症状とは
- 動物病院で行われる検査と治療の概要
- 老犬の呼吸を穏やかに保つための日常的なケア
- まとめ:老犬の呼吸の変化は大切なサイン
- 老犬の呼吸が早いことに関するよくあるご質問(FAQ)
シニア期に入った愛犬が、以前より呼吸が速くなったように感じると、飼い主さんなら誰でも心配になりますよね。「もしかして苦しいのかな?」「何かの病気のサインだったらどうしよう…」そんな不安な気持ちになるのは、愛犬を深く想っている証拠です。愛犬の小さな変化に気づけるのは、毎日そばで見守っている飼い主さんだからこそ。その気づきは、とても大切なことです。
この記事では、老犬の呼吸が速くなる原因について、生理的なものから注意すべき病気までを分かりやすく解説します。ご自宅でできる呼吸数の測り方や、危険なサインの見分け方、そしていざという時の対処法まで、具体的な情報をまとめました。
この記事を読めば、愛犬の呼吸状態を正しく理解し、落ち着いて適切な対応ができるようになります。
- 老犬の正常な呼吸数と、自宅でできる簡単な測り方がわかります。
- 呼吸が速くなる原因が、心配ないものか、それとも危険な病気のサインかを見分けるポイントを学べます。
- 愛犬の様子がおかしい時に、飼い主さんが家庭でできる応急処置と、すぐに動物病院へ行くべき緊急の症状が明確になります。
- 日頃から愛犬の呼吸を穏やかに保つための、具体的なケア方法を知ることができます。
まずは落ち着いて確認!老犬の「正常な呼吸」と見分け方

愛犬の呼吸が速いと感じた時、まず大切なのは飼い主さんが落ち着くことです。不安な気持ちは愛犬にも伝わってしまいます。まずは客観的に愛犬の状態を観察し、「正常な範囲なのか」「注意すべき状態なのか」を見極めることから始めましょう。
ここでは、その判断基準となる正常な呼吸の目安と、老犬ならではの変化について解説します。正しい知識を持つことが、的確な判断への第一歩です。
安静時の正常な呼吸数とは?【測り方の解説付き】
犬の呼吸数をチェックする際は、必ず「安静時」、つまり眠っている時やリラックスして休んでいる時に測ることが重要です。運動後や興奮している時は、呼吸が速くなるのが自然だからです。
一般的に、犬の安静時の正常な呼吸数は1分間に15回〜30回程度とされています。これには個体差がありますが、40回を超えてくる場合は、何らかの異常がある可能性を考えた方が良いでしょう。
【自宅でできる!呼吸数の測り方】
- 愛犬が眠っているか、静かに伏せている時に行います。
- 胸やお腹が上下に動くのを1回と数えます。
- スマートフォンや時計で15秒間、何回呼吸したかを数えます。
- その数を4倍すると、1分間の呼吸数が計算できます。(例:15秒で8回なら、8×4=32回/分)
普段から元気な時の呼吸数を把握しておくと、いざという時に「いつもと違う」という変化に気づきやすくなります。ぜひ日課として取り入れてみてください。
老犬特有の呼吸の変化と注意点
犬も人間と同じように、年を重ねると体に変化が現れます。老犬になると、心臓や肺の機能が少しずつ低下したり、呼吸に関わる筋力が衰えたりすることがあります。そのため、若い頃に比べて少し呼吸が速くなったり、散歩の後に息が切れやすくなったりすることは、ある程度は自然な老化現象とも言えます。
しかし、「年のせいだから」と安易に判断してしまうのは危険です。病気の初期症状が、老化による変化と区別がつきにくいこともあるため、少しでも気になる変化があれば、注意深く観察することが大切です。
こんな呼吸は要注意!危険なサインを見逃さないためのチェックリスト
呼吸数が正常範囲内でも、呼吸の「質」に問題があるケースもあります。これから挙げるようなサインが見られたら、体に異変が起きている可能性があります。呼吸数と合わせて、以下の項目も必ずチェックしましょう。一つでも当てはまる場合は、緊急性が高いかもしれません。
舌や歯茎の色(チアノーゼ)
健康な犬の舌や歯茎は、きれいなピンク色をしています。もし舌の色が紫色や青っぽく見える場合、それは「チアノーゼ」と呼ばれる危険なサインです。体内に十分な酸素が行き渡っていないことを示しており、重度の呼吸困難や心臓病が疑われます。
また、歯茎が白っぽくなっている場合は、貧血やショック状態の可能性も考えられます。すぐに動物病院を受診してください。
呼吸の音(ゼーゼー、ガーガーなど)
呼吸時に異常な音が聞こえないかも確認しましょう。「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴(ぜんめい)は、気管支や肺に問題がある可能性を示唆します。
また、特にフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種に多い「ガーガー」といういびきのような音は、気道が狭くなっているサインかもしれません。普段と違う音が聞こえたら、動画に撮っておくと診察時に役立ちます。
呼吸するときの姿勢(座ったまま、首を伸ばすなど)
犬は通常、横になってリラックスして眠ります。しかし、呼吸が苦しい犬は、横になるとさらに苦しくなるため、座ったまま眠ろうとすることがあります。前足を広げ、首をまっすぐ伸ばして、必死に空気を取り込もうとする姿勢(起座呼吸)は、非常に危険な状態です。楽な姿勢をとれずにいる様子が見られたら、緊急事態と考えてください。
咳やその他の症状(ぐったりしている、食欲がないなど)
速い呼吸に加えて、他の症状がないかも確認しましょう。特に咳を伴う場合は注意が必要です。乾いた咳か、痰が絡んだような湿った咳かによって、考えられる病気も異なります。
また、「ぐったりして元気がない」「食欲が全くない」「失神した」といった症状が同時に見られる場合は、深刻な病気が隠れている可能性が高いです。速やかに獣医師の診察を受けましょう。
老犬の呼吸が早くなる【病気以外】の主な原因

愛犬の呼吸が速いと、すぐに「病気かも?」と心配になりますが、必ずしもそうとは限りません。日常生活の中にも、一時的に呼吸が速くなる原因はたくさんあります。
ここでは、病気以外の理由で老犬の呼吸が速くなる主な原因を4つご紹介します。これらの原因に心当たりがないか、まずは落ち着いて愛犬の状況を振り返ってみましょう。原因がわかれば、適切に対処することができます。
暑さによる体温調節(パンティング)
犬は人間のように汗をかいて体温を下げることができません。そのため、舌を出して「ハッハッ」と速く浅い呼吸(パンティング)をすることで、唾液を蒸発させて体温を調節します。特に暑い日や、少し運動した後などにパンティングが見られるのは生理現象であり、心配いりません。
ただし、老犬は体温調節機能が衰えているため、熱中症になりやすい傾向があります。涼しい場所で休んでも呼吸が落ち着かない場合は注意が必要です。
不安や恐怖、ストレス
犬は非常に繊細な動物です。雷や花火の大きな音、来客、飼い主さんとの留守番など、不安や恐怖、ストレスを感じる状況では呼吸が速くなることがあります。これは交感神経が優位になることで起こる自然な反応です。原因となっているストレス源がなくなれば、呼吸も次第に落ち着いてきます。
老犬は環境の変化に敏感になりがちなので、できるだけ安心できる環境を整えてあげることが大切です。
体のどこかの痛み
老犬になると、関節炎や歯周病、内臓の不調など、体のどこかに痛みを抱えていることが少なくありません。犬は痛みを隠そうとする習性がありますが、持続的な痛みはストレスとなり、呼吸を速くさせることがあります。
特定の場所を触ると嫌がる、歩き方がおかしい、食欲がないといった他のサインがないか注意深く観察しましょう。痛みが原因の場合、その痛みを和らげることで呼吸も落ち着くことがあります。
加齢による心肺機能の低下
年齢を重ねるにつれて、心臓のポンプ機能や肺活量が少しずつ低下していくのは、自然な老化のプロセスです。これにより、体が必要とする酸素を取り込むために、若い頃よりも呼吸の回数が少し増えることがあります。
ただし、これは他の病気がないことが前提です。「年のせい」と決めつけず、定期的な健康診断で心臓や肺の状態をチェックしてもらうことが、隠れた病気の早期発見につながります。
呼吸が早いときに考えられる【危険な病気】
生理的な原因や老化現象とは別に、老犬の速い呼吸は深刻な病気のサインである可能性も十分にあります。特に、安静にしている時にも呼吸が速い、苦しそうにしているといった場合は注意が必要です。ここでは、老犬の呼吸困難を引き起こす代表的な病気について解説します。
これらの病気は早期発見・早期治療が非常に重要です。愛犬の命を守るためにも、飼い主さんが病気の可能性について知っておくことは大切です。
心臓の病気(僧帽弁閉鎖不全症、肺水腫など)
老犬の呼吸が速くなる原因として最も多いものの一つが心臓病です。特に小型犬に多い「僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)」は、心臓の弁がうまく閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気です。進行すると心臓が拡大し、肺に水が溜まってしまう「肺水腫(はいすいしゅ)」を引き起こすことがあります。
肺水腫になると、肺での酸素交換がうまくできなくなり、溺れているような極度の呼吸困難に陥ります。咳、特に夜間から明け方にかけての湿った咳は、心臓病のサインかもしれません。
呼吸器の病気(気管虚脱、肺炎、気管支炎など)
空気の通り道である気管や気管支、そして酸素交換を行う肺に異常が起きても、呼吸は速くなります。チワワやポメラニアンなどの小型犬に多い「気管虚脱(きかんきょだつ)」は、気管が潰れて空気の通り道が狭くなる病気で、「ガーガー」というアヒルの鳴き声のような特徴的な咳が出ます。
また、ウイルスや細菌の感染による「肺炎」や「気管支炎」も、炎症によって呼吸困難を引き起こします。高齢になると免疫力が低下するため、これらの感染症にかかりやすくなるので注意が必要です。
その他の病気(貧血、腫瘍、ホルモンの病気など)
心臓や呼吸器以外にも、呼吸を速くする病気はあります。例えば、体中に酸素を運ぶ赤血球が減少する「貧血」では、体は酸素不足を補おうとして呼吸を速めます。
また、胸の中に腫瘍ができると、肺や心臓を圧迫して呼吸が苦しくなることがあります。さらに、「クッシング症候群」というホルモンの病気では、お腹が張って横隔膜を圧迫したり、呼吸筋が衰えたりすることで、パンティングが頻繁に見られるようになります。
【犬種別】特に注意したい呼吸器の病気
犬種によって、かかりやすい病気には傾向があります。愛犬の犬種が持つリスクを知っておくことは、早期発見に繋がります。
- 小型犬(チワワ、トイ・プードル、ポメラニアンなど):心臓の僧帽弁閉鎖不全症や、気管虚脱のリスクが高い犬種です。
- 短頭種(フレンチ・ブルドッグ、パグ、シーズーなど):鼻が短く、気道が狭い構造的な問題を抱えていることが多く、「短頭種気道症候群」による呼吸困難を起こしやすいです。
- 大型犬(ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーなど):心筋が薄くなる拡張型心筋症や、喉の神経が麻痺する喉頭麻痺などに注意が必要です。
愛犬の呼吸が早いと感じたら?飼い主ができる対処法

愛犬の呼吸がいつもより速いことに気づいた時、飼い主さんは冷静に行動することが何よりも大切です。パニックにならず、まずは愛犬の状態を正確に把握し、適切なステップを踏むことで、愛犬を安心させ、万が一の場合にもスムーズに獣医師の診察につなげることができます。
ここでは、飼い主さんが自宅ですぐに実践できる具体的な対処法を、段階を追って解説します。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
まずは動画を撮影し、呼吸数を記録する
動物病院に連れて行くと、緊張や興奮で普段の症状が出ないことがよくあります。そのため、自宅で「おかしいな」と感じた時の様子をスマートフォンで動画撮影しておくことを強くお勧めします。特に、呼吸の速さ、音、苦しそうな姿勢などが分かるように撮影しましょう。
また、安静時の呼吸数を測って記録しておくことも重要です。これらの客観的な情報は、獣医師が正確な診断を下すための非常に貴重な手がかりとなります。
自宅でできる応急処置と環境の整え方
愛犬の呼吸が少し速いけれど、ぐったりしているわけではない場合、まずは愛犬がリラックスできる環境を整えてあげましょう。ただし、これらはあくまで動物病院を受診するまでの応急処置であり、根本的な解決にはならないことを理解しておいてください。
- 室温と湿度を調整する:室温は25℃前後、湿度は50〜60%程度が快適とされています。特に夏場はエアコンを活用し、涼しく過ごしやすい環境を保ちましょう。
- 静かな場所で休ませる:大きな音や人の出入りが少ない、静かで安心できる場所で休ませてあげてください。興奮させないことが大切です。
- 無理に動かさない:散歩や遊びは控え、体を休ませることを優先しましょう。
- 首輪を外す:首輪が気道を圧迫する可能性があるので、ハーネスに変えるか、家では外してあげると楽になることがあります。
すぐに動物病院へ!緊急性の高い症状とは
以下のような症状が見られる場合は、命に関わる危険な状態かもしれません。様子を見ずに、夜間や休日であっても、すぐに救急対応可能な動物病院へ連絡し、指示を仰いでください。
- 舌や歯茎の色が青色、紫色、または白っぽい(チアノーゼ)
- 横になれず、座ったまま首を伸ばして苦しそうに呼吸している(起座呼吸)
- お腹を大きく上下させて、明らかに努力して呼吸している
- 意識が朦朧としている、ぐったりして動けない
- 泡のようなよだれを垂らしている、咳が止まらない
- 失神したり、けいれんを起こしたりした
病院へ向かう際は、事前に電話で状況を伝え、移動中もできるだけ体を揺らさず、楽な姿勢を保てるように配慮してあげましょう。
動物病院で行われる検査と治療の概要

動物病院では、まず飼い主さんから詳しく話を聞き(問診)、愛犬の様子を観察することから診察が始まります。呼吸が速い原因を特定するために、いくつかの検査が行われるのが一般的です。具体的には、聴診器で心臓や肺の音を聞く「聴診」、胸部のレントゲン撮影、心臓の動きを詳しく見る「心臓超音波(エコー)検査」、貧血や炎症の有無を調べる「血液検査」などです。これらの検査結果を総合的に判断し、診断が下されます。
治療法は原因によって様々ですが、呼吸が著しく苦しい場合は、まず「酸素室」に入って高濃度の酸素を吸入し、状態を安定させることが最優先されます。肺水腫を起こしている場合は利尿剤、心臓病が原因であれば強心剤や血管拡張薬、感染症であれば抗生剤など、原因に応じた投薬治療が行われます。
老犬の呼吸を穏やかに保つための日常的なケア
愛犬がシニア期を迎えたら、呼吸器や心臓に負担をかけない生活を心がけることが、穏やかな毎日を過ごすための鍵となります。日々の小さな配慮が、病気の予防や進行を遅らせるサポートになります。
- 体重管理:肥満は心臓や呼吸器に大きな負担をかけます。適正体重を維持するよう、食事管理を徹底しましょう。
- 快適な生活環境:室内の温度・湿度を常に快適に保ち、特に夏場の熱中症対策は万全に。空気清浄機でハウスダストなどを除去するのも良いでしょう。
- 適度な運動:体に負担のかからない範囲で、毎日軽い散歩を続けることは、筋力の維持やストレス解消に繋がります。ただし、息が上がるほど激しい運動は避けましょう。
- ストレスの軽減:老犬は静かで落ち着いた環境を好みます。大きな音や急な環境の変化を避け、愛犬が安心して過ごせる時間を作ってあげてください。
- 定期的な健康診断:症状が出ていなくても、半年に一度は健康診断を受け、心臓や肺の状態をチェックしてもらうことが、病気の早期発見に不可欠です。
まとめ:老犬の呼吸の変化は大切なサイン
老犬の呼吸が速くなるのは、暑さやストレスといった一時的なものから、心臓病や呼吸器疾患といった命に関わる病気まで、様々な原因が考えられます。大切なのは、「年のせいだから」と片付けずに、その変化を注意深く観察することです。普段から愛犬の安静時の呼吸数を把握し、舌の色や呼吸の音、姿勢など、全身の状態をチェックする習慣をつけましょう。
そして、少しでも「いつもと違う」「苦しそう」と感じたら、ためらわずに動物病院を受診してください。飼い主さんのその気づきこそが、愛犬の健康と穏やかな時間を守るための最も重要なサインなのです。
老犬の呼吸が早いことに関するよくあるご質問(FAQ)
寝ている時に呼吸が早いのは大丈夫ですか?
犬も人間と同じように夢を見ることがあり、その際に一時的に呼吸が速くなったり、足がピクピク動いたりすることがあります。これは生理現象なので心配いりません。しかし、夢を見ている様子でもないのに、眠っている間の呼吸数が常に1分間に40回を超えるようであれば、心臓病などの病気が隠れている可能性も考えられます。一度、動物病院で相談してみることをお勧めします。
暑くもないのにハァハァとパンティングをしています。なぜですか?
暑さ以外でパンティングをする場合、体のどこかに痛みを感じていたり、不安やストレスを感じていたりする可能性があります。また、クッシング症候群などのホルモンの病気や、心臓・呼吸器の病気が原因であることも考えられます。他に変わった様子がないか(食欲、元気、歩き方など)をよく観察し、続くようであれば獣医師の診察を受けましょう。
病院に行くべきか迷ったら、どうすれば良いですか?
飼い主さんが「何かおかしい」と感じた時は、迷わず動物病院に連絡するのが最善です。多くの病院では、電話で状況を伝えるだけでも、緊急性があるかどうかのアドバイスをしてくれます。その際、事前に撮影しておいた動画を見せたり、記録した呼吸数を伝えたりすると、より的確な判断に繋がります。「念のため」の受診が、手遅れを防ぐことに繋がるケースは少なくありません。

