大型犬の関節トラブル|原因と症状・日常でできる予防&ケア方法

大型犬の関節トラブル|原因と症状・日常でできる予防&ケア方法

大型犬と暮らしていると、「最近、立ち上がるのが遅いな…」「散歩の途中で座り込むことが増えたかも」といった変化に気づくことがあります。

実は、大型犬は関節トラブルを起こしやすい傾向があるといわれています。特に、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパードなどの犬種では、関節の不調が見られやすいとされています。

その理由は主に次の3つです。

  • 体重が重く、関節への負担が大きい
  • 成長スピードが速く、発育期にトラブルが起こりやすい
  • 遺伝的に関節疾患を起こしやすい犬種が多い

関節に痛みや違和感があると、運動を嫌がったり、動きがぎこちなくなったりしてしまうため、筋力や生活の質の低下につながります。小さなサインを見逃さず、早めのケアを心がけてあげましょう。

主な関節トラブルと症状をチェック

大型犬によく見られる関節疾患には、以下のようなものがあります。少しでも「いつもと違うかも?」と感じたら、早めに獣医師に相談することが重要です。

股関節形成不全(CHD)

股関節がうまくかみ合わず、関節に緩みが生じることで、痛みや歩行障害を引き起こす疾患です。大型犬に多く見られ、遺伝的な要因のほか、成長期の過栄養や過度な運動もリスクになります。

■こんな症状があれば要注意

  • 後ろ足を引きずるように歩く
  • 立ち上がるのに時間がかかる
  • ジャンプや階段の昇り降りを嫌がる

子犬の頃から発症することもあり、成長期には特に注意が必要です。

肘関節形成不全(ED)

肘の関節を構成する骨や軟骨に異常が起こり、炎症や痛みを引き起こす疾患です。主に成長期の大型犬に見られ、遺伝的要因や急激な成長が関係しているとされています。

■こんな症状があれば要注意

  • 前足をかばうように歩く
  • 運動後に片足を浮かせるような動作をする
  • 散歩や遊びのあとに、足を引きずるような様子がある

活動後に症状が強く出やすいのが特徴です。少しでも違和感を覚えたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

変形性関節症(OA)

関節の軟骨がすり減ることで炎症が起こり、痛みやこわばりが慢性的に続く疾患です。加齢とともに発症しやすく、特にシニア期の大型犬に多く見られます。

■こんな症状があれば要注意

  • 寝起きの動きがぎこちない
  • 散歩に行きたがらない
  • 関節を触ると嫌がる

少しずつ進行していく病気のため、早期に気づいてケアしてあげることが大切です。症状が軽いうちから、運動の見直しや関節サポートのフード・サプリメントを取り入れるのもおすすめです。

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離断性骨軟骨症(OCD)

関節軟骨が骨から剥がれてしまう疾患で、成長期の大型犬に多く見られます。

■こんな症状があれば要注意
前足や後ろ足の跛行や、特定の動作を嫌がる様子が目立ちます。肩関節や肘関節に起こることが多く、違和感が強く出やすいのが特徴です。

前十字靭帯断裂

関節の軟骨が骨からはがれてしまい、炎症や痛みを引き起こす疾患です。特に成長期の大型犬に多く、肩関節や肘関節でよく見られます。

■こんな症状があれば要注意

  • 前足や後ろ足を引きずるように歩く(跛行)
  • 特定の動きを嫌がる(ジャンプや階段の昇り降りなど)
  • 運動を途中でやめてしまう

違和感や痛みが強く出やすく、急に症状が現れることもあります。成長期の犬の歩き方がおかしいと感じたら、早めに動物病院で診てもらいましょう。

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関節トラブルを防ぐためにできること

関節疾患は、完全に防ぐことが難しいケースもありますが、日常生活の中でリスクを減らすためのケアはできます。大型犬だからこそ意識したい、予防のポイントをご紹介します。

適正体重を保つ

体重が増えると、それだけで関節への負担が大きくなります。特に大型犬は、1kgの増加でも関節に大きな影響を与えるため、太らせないことが最も効果的な予防策といえます。

■おやつを低カロリーのものに替える
低カロリーのトリーツのほかに、ゆでた野菜などもおすすめです。カロリーを抑えながらも、しっかりと満足感を得ることができます。

■定期的に体重を量り、理想体型をキープ
数字で管理することで、体重の変化に早く気づくことができます。

■フードの給与量を調整する
パッケージに記載されている給与量は、あくまでも目安です。犬によって適正量は異なります。年齢や運動量、体型などをふまえ、獣医師と相談しながら適切な量に調整してあげましょう。

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適度な運動で筋力を保つ

関節を安定させるためには、周囲の筋肉を維持することがとても大切です。運動不足が続くと筋力が低下し、かえって関節への負担が増えてしまいます。ただし、走りすぎたり長時間歩いたりすると、逆に関節に負担がかかるため注意が必要です。

 朝晩に短めの散歩を数回に分ける

長時間の散歩よりも、短時間の散歩をこまめに分けて行う方が関節にやさしく、筋力の維持にも効果的です。

■芝生や土の上など柔らかい場所で歩く

アスファルトよりも衝撃が少なく、関節にやさしい環境です。滑りにくいため、足をひねるリスクも軽減できます。

成長期の栄養と運動に注意する

大型犬の子犬は成長スピードが早く、そのぶん関節にかかる負担も大きくなります。特に急激な体重増加や、過度な運動は関節の形成に悪影響を及ぼすことがあります。グレート・デンのように成長スピードが速い犬種や、バーニーズ・マウンテン・ドッグのように関節に不安が出やすい大型犬では、成長期のケアが特に大切です。

この時期に無理をさせてしまうと、将来的に関節トラブルを引き起こす原因になることも。栄養バランスのとれた食事と、年齢や骨格に合った運動量を心がけましょう。

■大型犬専用の子犬用フードを選ぶ

大型犬の成長期は、体が一気に大きくなる時期。関節に負担をかけすぎないよう、急激な成長を抑える設計のフードが推奨されています。大型犬専用の子犬用フードは、骨や関節の発達をサポートする栄養バランスになっており、将来の関節トラブルの予防にもつながります。フード選びに迷ったときは、獣医師に相談すると安心です。

■フードボウルを少し高い位置にして、首や関節への負担を減らす

床に置いたフードボウルでの食事は、体の大きな大型犬にとっては首や肩、前足に負担がかかることがあります。特に関節に不安がある場合やシニア犬には注意が必要です。スタンド付きの食器台などで、食事の位置を少し高くすると、前かがみになる姿勢を軽減でき、食べやすさと関節へのやさしさの両方をサポートできます。

■階段やジャンプを控える

発達途中の関節には、繰り返し加わる衝撃が負担となります。特に大型犬の子犬は骨の成長がゆるやかで、関節がしっかり固まるのは生後18か月前後といわれています。そのため、少なくとも1歳になるまでは階段やジャンプを避けるのが安心です。

 

■家の中の環境を整える

意外と見落とされがちですが、室内環境も関節への負担に大きく関わっています。床の素材や家具の高さによって、足腰にかかるストレスが変わるため、毎日の生活空間を見直してみましょう。

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栄養面からのサポートという選択肢も

関節への負担を減らすためには、生活環境や運動の工夫に加え、栄養面からのサポートも有効とされています。

グルコサミンやコンドロイチン、緑イ貝、オメガ3脂肪酸などは、関節の健康維持をサポートする成分として、専門家の間でも取り入れられることがあります。特にシニア期や関節への負担が気になる時期には、日々のケアのひとつとして取り入れてみるのもよいでしょう。

関節ケアを強力サポートするNUTREATS

NUTREATSは、100%天然のモエギイガイオイルを豊富に配合した犬用サプリメントです。

モエギイガイには関節の潤滑油的な役割を担うコラーゲンやヒアルロン酸、オメガ3脂肪酸、各種アミノ酸などの成分が豊富に含まれています。

熱に弱く酸化しやすいオメガ3脂肪酸を壊さずに抽出する独自の製造方法により、30種類以上の必須脂肪酸を高度に精製し、食品グレードの工場で、HACCPおよびGMP基準(国際的な製造品質管理基準)の厳しい規制に従って製造されています。もちろん、防腐剤、増量剤、添加物、香料、着色料は一切使用していません。

毎日手軽に取り入れられるサプリメントで、愛犬の関節ケアを習慣に。愛犬の動ける健康を守って、いつまでも元気な日々をサポートしましょう。

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