猫の夏の皮膚トラブル:原因・症状・飼い主にできるケアのポイントを解説

猫の夏の皮膚トラブル:原因・症状・飼い主にできるケアのポイントを解説

日本の夏は、猫にとって皮膚トラブルが起こりやすい季節。「最近よく体を掻くようになった」「毛並みがパサついてきた」など、いつもと違うサインに気づいたら、それは夏の皮膚トラブルが原因かもしれません。

この記事では、夏に皮膚トラブルが起きやすい理由や、家庭でできる対策、動物病院へ行くべきケースなどをわかりやすくご紹介します。

夏に猫の皮膚トラブルが増えやすい理由

高温多湿な日本の夏は、猫のデリケートな皮膚にとって負担の大きい季節です。特に皮膚の通気性が悪くなることで、さまざまな皮膚トラブルを引き起こしやすくなります。

湿度による蒸れ

夏は湿度が高くなるため、蒸れが原因で皮膚に炎症が起きたり、常在菌のバランスが崩れてトラブルにつながる可能性があります。ペルシャや、ラグドールなどの猫種は、特に被毛密度が高く、注意が必要です。

皮脂バランスの変化

気温や湿度の上昇により、皮脂の分泌が一時的に増加したり減少することがあり、皮膚のベタつきや乾燥を引き起こすことがあります。分泌が過剰になるとベタつきや臭いの原因に、逆に不足すると乾燥やかゆみを引き起こす原因になる可能性があります。

ノミ・ダニ・真菌の繁殖

湿気の多い季節は、ノミやダニ、真菌(カビ)など、皮膚に影響を与える寄生性の生き物たちが繁殖しやすくなります。特に梅雨から夏にかけては、室内でもこうした外敵が原因の皮膚トラブルが増えやすい時期です。

注意が必要な猫種

一般的に、皮膚がデリケートとされる猫種もいます。たとえばスフィンクスのように被毛がほとんどない猫は、皮膚が直接外気にさらされやすく、刺激を受けやすい傾向があります。また、デボンレックスやコーニッシュレックスのように特殊な被毛を持つ猫種も、皮膚トラブルが起きやすいといわれています。

さらに、アビシニアンなど、遺伝的にアレルギー体質が多いとされる猫種では、夏場の皮膚トラブルにとくに注意が必要です。

チェックリストで気づくサインと受診の目安

皮膚トラブルは、見た目の変化や行動の変化として現れることが多くあります。病気が隠れていることもあるので、動物病院を受診する目安とあわせてチェックしておきましょう。

体を掻いたり、同じ場所をしつこく舐めている

かゆみや違和感を感じているサインです。特に首やお腹、背中などを繰り返し掻いている場合は注意が必要。皮膚炎やノミアレルギー性皮膚炎、真菌感染などが原因になっていることもあります。

●受診の目安

  • 掻き壊して出血している
  • 毛が抜けてきた
  • かゆみが強く続いている

毛づくろいの時間が長い

皮膚炎の可能性があります。また、お腹や足の内側などに左右対称の脱毛が見られる場合は、ストレスによる過剰なグルーミングが原因になっていることもあります。

●受診の目安

  • 毛が薄くなってきた
  • 炎症がある
  • 同じ行動を毎日繰り返している

フケが急に増えた

乾燥が原因のこともありますが、皮膚炎の初期サインとしてあらわれることもあります。特にベタつきのある茶色っぽいフケが目立つ場合は、マラセチア性皮膚炎の可能性も。また、真菌感染(皮膚糸状菌症)でもフケや脱毛が見られることがあります。

●受診の目安

  • フケが広がってきた
  • かゆみや脱毛も伴っている
  • においがある

被毛が束になっている・ベタつく感じがある

皮膚のベタつきや毛割れが見られる場合は、マラセチア性皮膚炎や皮脂の分泌異常が原因のこともあります。脂漏症や酵母菌(マラセチア)の増殖が関係しているケースもあるため、気になる症状があれば早めにチェックしておきましょう。

●受診の目安

  • ベタつきが広範囲にある
  • 強いにおいがする
  • フケや赤みが目立つ

小さな脱毛や赤みがある

脱毛が円形・左右対称に見られる場合や、皮膚がざらついているときは要注意。真菌感染や皮膚炎、アレルギー反応が関係していることがあります。

●受診の目安

  • 脱毛が広がってきた
  • 赤みやただれを伴っている

被毛や皮膚のにおいが気になる

脂っぽいにおいがする場合は、マラセチア性皮膚炎や皮脂の過剰分泌、細菌感染などが関係していることがあります。とくに湿気や暑さで悪化しやすい時期は、注意が必要です。

●受診の目安

  • においが強くなってきた
  • かゆみや脱毛もある
  • ベタつきやフケも見られる

においが強く悪臭がする、脱毛がどんどん広がるといった症状が見られる場合は、細菌感染やホルモン異常など、複雑な疾患が関係している可能性があります。こうした症状があるときは、できるだけ早く動物病院を受診してください。

自宅でできる基本のケア

夏の皮膚トラブルは、日常のちょっとした工夫で予防や軽減につなげることができます。無理のない範囲で、愛猫の皮膚を守る習慣を取り入れてみましょう。

ブラッシングと被毛ケア

こまめなブラッシングは、抜け毛や毛玉を防ぐだけでなく、皮膚の通気性を保つことで蒸れによるトラブルも予防できます。また、毛づやをチェックしたり、フケ・赤み・脱毛などの異変に早く気づくきっかけにもなります。

室内の温湿度管理

猫が快適に過ごせる室温はおおよそ25℃前後、湿度は40〜60%が目安です。高温多湿は皮膚にとって大きなストレスになるため、除湿器やエアコンをうまく活用しましょう。冷房の風が直接当たらないようにすることも、快適な環境づくりには大切です。

ベッドやマットのこまめな洗濯

猫がよく寝るクッションやベッド、ブランケットなどは、汗や皮脂、抜け毛がつきやすく、ダニや菌が繁殖しやすい場所でもあります。こまめに洗濯し、天気のよい日は天日干しをして、清潔を保つようにしましょう。

水分摂取を増やす

皮膚の健康は、体内の水分バランスとも深く関係しています。特に夏は、こまめな水分補給を意識してあげましょう。水をあまり飲まない猫の場合は、ウェットフードを活用することで効率よく水分を補うことができます。

食事と必須脂肪酸の補給

皮膚の健康を保つには、外側からのケアだけでなく、内側からのサポートも大切です。
皮膚のバリア機能を支えるためには、良質なたんぱく質に加え、オメガ3・6脂肪酸などの必須脂肪酸も欠かせません。

毎日の食事でバランスよく摂れるよう、意識してみましょう。なかでもオメガ3脂肪酸(DHAやEPAなど)には、皮膚のバリア機能を保つ働きや、慢性的なかゆみ・炎症をやわらげる作用があるとされています。

食事だけで補いにくい場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。

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