犬の健康とEPA|期待できる効果と与える際の注意点
愛犬の健康のために、EPAがよいと聞いたけれど、「具体的にどんな効果があるの?」「どうやって摂取したらいいの?」と、わからないことも多いですよね。今回は、犬の健康サポートに重要な役割をもつ栄養素・EPAについて解説します。
EPAの基礎知識
犬の体に必要な三大栄養素は、炭水化物・タンパク質・脂肪。脂肪と聞くとマイナスのイメージがあるかもしれませんが、脂肪は犬が活動するための大切なエネルギーです。脂肪には、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の2種類があります。EPAは、主に青魚に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種です。
【飽和脂肪酸】
- 主に、肉や乳製品といった動物性脂肪に多く含まれる。
- LDLコレステロールを上げたり、循環器疾患を高めるリスクも。
【不飽和脂肪酸】
- オメガ3脂肪酸は、EPAとDHA(ドコサヘキサエン酸)の2種類が含まれる。
- 血圧やコレステロールを下げる効果がある。
- 不飽和脂肪酸の中にはオメガ3、オメガ6、オメガ9脂肪酸があり、なかでもオメガ3脂肪酸は健康効果が高い。
- オメガ3脂肪酸は犬の体内では合成できないため、食事からの摂取が必要。
- オメガ3脂肪酸にはEPA (エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)の2種類が含まれる。
EPAに期待できる犬の健康効果
EPAが犬の健康に与える影響には、どのような効果があるのか解説します。
関節サポート
犬は高齢になると、関節のトラブルが増えてきます。歩行だけでなく、立ち上がりや姿勢のキープなど、若い時のように体が動かなくなるケースも多いでしょう。また、若くても関節炎やヘルニアなど、痛みで動きが制御されてしまう犬もいます。
EPAは、体内で抗炎症作用のあるレゾルビンという成分がつくられるため、関節の痛みを和らげたり、関節の違和感を軽減する効果が期待できます。
また、EPAには筋力の低下を和らげ回復を早める効果があると言われています。そのため、痛みによって正しく筋肉を使えず体のバランスが崩れている犬や、筋力の落ちてくる高齢期の犬の動きをサポートします。このように、EPAは犬の関節周りの悩みの改善が期待できます。
健康な皮膚づくり
EPAは、皮膚の炎症を抑え、皮膚を健康な状態に改善する効果があるといわれています。また近年は、皮膚のかゆみやニオイの改善効果、アトピー性皮膚炎などの疾患緩和を期待する声も多く聞こえてきます。
参照
日本脂質栄養学会「オメガ3系脂肪酸のサプリメントで犬の毛艶がよくなる」
血液がサラサラになる
EPAは、血液をサラサラにする成分といわれています。血液には、酸素や栄養素を全身に運ぶという大切な働きがあるため、血液がドロドロの状態では必要な酸素や栄養素が体に巡らなくなってしまいます。また、血流が滞ってしまうことで、ホルモンバランスが乱れたり、体が冷えたり、免疫力が落ちたりといったトラブルを引き起こす可能性もあるのです。
サラサラの血液は、血栓や心疾患の予防にもなり、冷えやむくみも改善します。とくに高齢の犬は寝ている時間が長くなり、血流が悪くなりがちです。それに伴い、冷えや体のこわばりなどの悩みが出てくるケースも多くあります。
さらに、老犬は脳へ充分な酸素が行き渡らないと、認知機能の低下につながる恐れもあります。近年、犬の長寿化が進み、長く一緒にいられるようになりました。その一方で、認知機能の低下に悩む飼い主さんも多くいます。
EPAの血液サラサラ効果は、そういった高齢犬の悩みの改善にも効果が期待できます。また、循環系の悩みがある犬にとっても、血液サラサラの巡りの良い体は、犬の負担が軽減するでしょう。
EPAが豊富な食材
犬に与えても問題のない食材で、EPAが豊富なものを紹介します。
- サバ
- イワシ
- サンマ
- マグロ
- ブリ
- サケ
魚類を犬に与える場合、生では与えず必ず火を通してください。魚の内臓にいるアニサキスが原因で、食中毒を引き起こす可能性があります。骨は喉に刺さる危険があるため、必ず取り除き、身の部分だけを与えましょう。
また、犬は熱いものが食べられません。食材は指先で触ってみてほんのり温かいと感じる人肌程度の温度まで冷ましてから与えましょう。食材の芯までしっかり冷めているか確認してください。
犬によっては、アレルギーなどで特定の食材が合わないことがあります。はじめて与える食材は、ごく少量ずつ、様子をみながら与えましょう。
犬にEPAを与える時の注意点
いくら犬の健康に良いと言っても、与えすぎてはいけません。脂質はカロリーも高く、肥満になりやすいので適量を守りましょう。生後3ヶ月未満のパピーや、妊娠・授乳中の犬、病気の治療中の犬は、与える前に獣医師に相談してください。
犬へのEPAの与え方
ドッグフード
最も簡単なのは、ドッグフードをサーモンなど魚由来のものに変えたり、EPAを高配合したドッグフードを選ぶ方法です。含有量は商品によって異なるので、パッケージの成分表示をチェックしましょう。
トッピング
ドッグフード自体を変えると、犬の好みに合わないと食べてくれないこともあります。そんな時におすすめなのが、いつも食べているフードにトッピングする方法です。EPA豊富な食材を、細かくカットしてフードにのせて与えます。
魚油を数滴、フードに垂らして与えるのもおすすめです。ただし、オイル類は開封すると時間と共に酸化していきます。小さいサイズで購入し、飼い主さんの食事にも取り入れ、新鮮なうちに使い切るようにしましょう。
サプリメント
与える量がわからない場合には、サプリメントで与える方法があります。犬の健康によいとはいっても、EPAは薬ではなく栄養素。毎日適量を継続して摂取することが大切です。
けれども食事では充分な量を摂取できなかったり、逆に与えすぎてしまったりするケースも多くあります。愛犬に合った量を手軽に継続して与えられるペット用のサプリメントでの摂取も選択肢のひとつです。
EPAで愛犬の健康維持をサポート
NUTREATSは、100%天然のモエギイガイオイルを豊富に配合した犬用サプリメントです。モエギイガイには、オメガ3脂肪酸(EPA)が豊富に含まれています。
熱に弱く酸化しやすいオメガ3脂肪酸を壊さずに抽出する独自の製造方法により、30種類以上の必須脂肪酸を高度に精製し、食品グレードの工場で、HACCPおよびGMP基準(国際的な製造品質管理基準)の厳しい規制に従って製造されています。もちろん、防腐剤、増量剤、添加物、香料、着色料は一切使用していません。モエギイガイには、オメガ3脂肪酸の他、コラーゲンや各種アミノ酸などの成分も含まれており、バランスよく摂取できます。
手軽に適量を毎日継続して摂取できるサプリメントで、愛犬の健康サポートを。愛犬がいつまでも生き生きとした毎日を過ごせるように、オメガ3脂肪酸(EPA)を上手に活用しましょう。